精子提供の希望と問題点
2018年8月14日
こんにちは、まなです。
- Xジェンダーとは
- アセクシュアルとは
- 精子バンクを選ぶ理由
- 精子バンクの利用料と、ドナーの情報
- 生殖医療と倫理
- リプロダクティブ・ライツという考え方
- 精子提供の問題点(特に日本で、夫婦に提供される場合)
- まとめ
- 私たちにできること
- また次回も
Xジェンダーとは
アセクシュアルとは
LGBTメディアの「Rainbow Life」のホームページでは、アセクシュアルとは「性別に関係
また「アセクシュアルの方は恋愛感情や性的欲求は抱きま
精子バンクを選ぶ理由
華京院さんは、パートナーをもたずに子どもという家族をもつとき
養子縁組制度は最低条
見知らぬ男性に声をかけて、ワンナイトラブをして子どもをつく
また、知人ではなく精子バンクか
協力してもらった知人との仲が
精子バンクの利用料と、ドナーの情報
日本では夫婦以外への精子提供は禁止されているためアメリカの精
華京院さんが選んだところは送料が20万円、1アンプル(
精子バンクでは、2000円ほど払うと人種、国籍、髪の色・
華京院さんは、将来子どもが真実を知りたいと思ったときに父親がどこの誰かが全くわからないという状況を避けるため、子どもが18歳になったときにコンタクトをとれる方をドナーに選んだといいます。後述するような精子提供の問題(子どもが本当の親について知ることができず悩むケースなど)を防ぐ一つの方法と言えそうです。
生殖医療と倫理
1970年代以降生殖医療技術が発展し、精子提供による妊娠・出
これまでは愛・性・生殖は三位一体でしたが、それが崩壊し、さまざまな家族の形が可能になりました。ヒトの生殖が
リプロダクティブ・ライツという考え方
現在国際社会には、リプロダクティブ・ライツという考え方があり
1994年の国際人口開発会議で採択された概念ですが、リ
この権利を保障するため
つまり、リプロダクティブ・ライツという基本的な権利を
精子提供の問題点(特に日本で、夫婦に提供される場合)
精子提供を用いた人工授精は前述した通り、夫婦に対しては日本でも認められています。しかし、日本の夫婦に提供が行われた場合には、そうしたケースならではの問題があります。
日本では、戸籍上の父母の他に生物学的父が存在していたとしてもそうした事情が戸籍に記録されることはなく、精子提供の実施や生物学的父の存在についての告知をする義務もありません。そのため、精子提供を利用した夫婦が出生に関わる諸事情を告知しない限り、生まれた人が自分の生まれた経緯を知らないということもあり得ます。
「出自を知る権利」の観点から、告知は重要だという認識は広まってはいますが、未だに一般的であるとは言えません。
また日本では、プライバシーの保護を理由に、精子提供者の匿名性が守られており、告知がなされても原則として精子を提供するドナーについての情報は誰にも開示されないため、精子提供で生まれた人は、遺伝的な繋がりがある父親と関係が断たれてしまっています。
こうした事情の中で、精子提供で生まれた人が真実を知ったとき、とりわけ成人してから思いがけないタイミングで告知を受けたとき、その人に大きな喪失感が生じうることがあります。
出生について真実を教えてもらえなかったこと、戸籍上の父と遺伝的繋がりがないこと、生物学的父について何も情報を得ることができないことに衝撃を受け、親や医師に不信感をもったり、激しい抑鬱状態やアイデンティティ崩壊に至る人もいます。
まとめ
このように、精子提供は不妊に悩む夫婦やパートナーをもたずに出産することを望む人々にとって希望の技術であり、倫理的にも広く認められつつある技術でもあります。
一方で、精子提供の利用で生まれた子どもへの告知については、まだまだ議論の余地があることがわかります。
今後は夫婦以外への精子提供についても法整備が進められることと、華京院さんのように将来的には子どもに告知ができるようなシステムが整えられることが求められると思います。
私たちにできること
・精子提供を受ける人々の事情(今回でいえばXジェンダーやアセクシュアル)について理解を深めること
・精子提供が一つの権利として認められてきているということを知ること
・精子提供を受けるときには、子どもへの告知という問題について意識する
また次回も
生命倫理に関する記事を上げていきます。
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