「こんな赤ちゃんがほしい!」生殖医療の最前線と倫理的問題(メモ)
2018年6月14日
こんにちは、まなです。
6月12日深夜、NHKのBS1で「BS世界のドキュメンタリー選『オーダーメイド・ベビー』」という番組を放送していました。
このドキュメンタリーでは世界の生殖医療の最前線を紹介しています。
ここで紹介されている一つ一つの技術に対して、本来なら倫理的な問題をきちんと指摘しなければならないのですが、今回は「生殖医療の技術はここまで進んでいる!」という情報を取り急ぎご紹介するとともに、考えられる倫理的問題について簡単にメモしておこうと思います。
<現在実施されている技術>
●レーダーで受精卵を着床しやすくする技術(インド)
●精子バンク。ドナーについて顔や知能指数だけでなく、その声や筆跡などかなり細かい情報までカタログにして公開。(情報が細かい精子ほど高額!)(デンマーク)
●卵子バンク。卵子を売って生活費の足しにすることも。子供を望む両親の手助けであり、自分の子供だとは考えないようにするのだとか。(アメリカ)
●体外受精をする場合、男女を選択すること(2万ドル!)とさらに別料金で瞳の色を選択することは可能。肌の色や知能をカスタマイズすることは今の技術ではまだ難しいらしい。(アメリカ)
●ミトコンドリア置換。ミトコンドリアDNAにおける遺伝的疾患を受け継がないために、他人の卵子に自分の卵子の核を移植してから人工授精。3人の親から子供が生まれるとも言える?(イギリス)
<近い将来予想される技術>
●卵子を若返らせる新薬
●iPS細胞といった幹細胞から卵子や精子の基になる生殖細胞を作る(人工的に大量に受精卵を作成することも可能)
●遺伝子組み換えベビー!(DNAを部分的に編集する)
<倫理的問題>
●優生思想につながる(ただし、遺伝的疾患をなくそうとする動きなら、以前から行われてきた。幼くして死んでしまう病気にかかるとか、誰でも避けたい。なんでも自然任せがいいと言えるだろうか?)
●自然の法則に逆らう(突然変異が起きないとか)=モーツァルトのような天才アーティストも生まれないかも?
●自然の法則に逆らう(突然変異が起きないとか)=自然環境の変化に適応できない=人類は滅亡しやすくなるかも
●遺伝性疾患を持った人への風当たりがますます強くなる危険(自己責任だと言われたり…)
●(遺伝など)選べないからこそ仕方ないと受け入れられていたことがある→選べるようになると、ますます不幸に耐えられなくなってしまうのではないか?
●遺伝子操作したのに病気になった…といった不具合が起きた時、誰が責任を取るのか?
また次回も
生命倫理に関する記事を上げていきます。
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